桂治、国士舘大監督に 強化選手辞退も現役は引退せず

[ 2012年7月4日 06:00 ]

笑顔の鈴木監督

 04年アテネ五輪柔道男子100キロ超級金メダリストの鈴木桂治(32=国士舘大教)が3日、都内で会見を行い、先月30日に全日本柔道連盟に対し強化選手辞退届を提出し、1日付で母校・国士舘大柔道部の監督に就任したことを発表した。

 トップ選手にとっての辞退届は引退を意味するケースが大半だが、鈴木は「もう日の丸を背負って戦うことはないけど、出られる大会は出たい気持ちがある。まずは(今秋に岐阜で開催される)国体に出るつもり。これからは自分のためではなく、人のために戦いたい」と説明した。

 監督就任については「アテネで戦っている頃から、いつかはやりたいと思っていた」と熱望していたことを明かし「まずは大学の団体戦、個人戦で日本一を目指したい。そして世界に出て行く選手を(育てたい)」と決意を表明。将来の日本代表での指導についても「世界一になる手伝いができれば楽しそうだなと思う。声が掛かれば断る理由はない」と意欲を見せた。なお、監督初陣は今週末の全日本ジュニア東京予選。前任の山内直人氏(48)は副部長に就任した。

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2012年7月4日のニュース