新帝王だブレーク 200メートルでもボルト下し2冠

[ 2012年7月3日 06:00 ]

200メートルでもボルトを下したブレーク

 五輪選考会を兼ねた陸上のジャマイカ選手権は1日に最終日の競技を行い、男子200メートル決勝ではヨハン・ブレーク(22)が今季世界最高の19秒80で優勝。世界記録保持者のウサイン・ボルト(25)を100分の3秒差で退け、100メートルに続いて短距離2冠を達成した。女子200メートルでもシェリーアン・フレーザープライス(25)が22秒10で制し、100メートルを含め2種目で1位となった。

 ボルトとは対照的にブレークの優勝パフォーマンスは控えめ。指を1本、口に当てて観客に静寂を求めるあたりに性格の違いが出ていた。決勝ではコーナーを回り終えたところでボルトを引き離し、得意の後半でもスピードをキープ。「彼(ボルト)がいつも励ましてくれたおかげだ」と“先輩”に敬意を表した。スタートが得意なわけではない。昨年、歴代2位の19秒26をマークしたときのリアクション・タイムは8選手中の最下位。しかしボルトを上回る加速力で急成長を遂げた。「まだ終わっていない」とレース後も表情は引き締まったまま。短距離界の“新帝王”は既にロンドンを見据えていた。

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2012年7月3日のニュース