五輪切符逃した日本 大神、涙の終戦「申し訳なくて…」

[ 2012年7月2日 01:54 ]

<日本―カナダ>第1クオーター、ドリブルで切れ込む大神

バスケットボール女子ロンドン五輪世界最終予選最終日 日本63―71カナダ

(7月1日 トルコ・アンカラ)
 涙が止まらなかった。なかなか言葉は出てこなかった。試合後のインタビュー、日本のエース大神はうつむいたまま、何度も目をぬぐった。「(日本の)みなさんの応援はトルコまで届いていたのに…自分たちが最後にしっかりしたゲームができなかったことが…申し訳なくて…すみません」。

 激闘が続いた疲れなのか、気持ちの焦りなのか、ゲーム終盤には足を滑らせ、ボールを失うなど、らしくないプレーも目立った。敗戦の責任を背負い込んだ大神は何度も「申し訳ない」を繰り返した。

 PGの吉田も目は真っ赤。「毎試合、テレビの前で応援してくれたファンの方々に(五輪)切符を持って帰りたかったんですけど…自分たちのプレーができなかった」と唇をかんだ。

 平均身長で8センチ上回るカナダの高さに苦しめられた。ゾーン、マンツーマンディフェンスを切り替えながら、カナダの攻撃を封じようとしたが、ペースをつかみかけた場面でカナダに3Pを決められ、突き放された。内海ヘッドコーチは「選手たちはよく頑張ってくれたし、立ち向かっていった。残念だけど、カナダは3Pも2もオフェンスの確率がよかったということ」と振り返った。

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