16歳女子高生、河野美桜が3差4位の好スタート

[ 2012年6月30日 06:00 ]

アマチュアの河野美桜は7番ティーショットを放つ

女子ゴルフツアー 日医工女子オープン第1日

(6月29日 富山県富山市 八尾カントリークラブ=6502ヤード、パー72)
 16歳のアマチュア、河野美桜(山梨学院大付高2年)が4バーディー、1ボギーの3アンダー、69で首位と3打差の4位と好発進した。父がラグビー、母がソフトボールで高校時代に全国大会に出場。アスリート一家の有望株が好パットの連続で躍進した。全美貞(29=韓国)が6アンダーで首位に立ち、前週優勝の服部真夕(24=LIXIL)は2打差の2位につけた。

 女子高生の河野が思い切りのいいプレーを見せた。出だしの10番で3メートルのバーディーパットを沈めると、その後も5メートル前後のチャンスを2つ決めた。最終9番は「“パーでいいかな”とキャディーと言っていたけど、打ったら入っちゃった」と7メートルをカップイン。4位と好発進を決めた。

 自宅がある神奈川県相模原市を離れ、山梨学院大付高で寮生活を送る2年生。父・和樹さん(43)はラグビーの強豪・日川(山梨)のCTBとして花園に2度出場し、高校の先輩に当たる母・靖子さん(44)はソフトボールでインターハイに出場している。

 初めてクラブを握ったのは8歳。当時、ベストスコア71の父と練習場に行ったところ「たまたま打ったのが当たった」ことからゴルフを始めた。今では1Wの平均飛距離250ヤードのパワーを誇るショットメーカーに成長。この日は、両親と妹の美羽さん(13)が観戦に訪れ、その前でツアー出場3試合目で初のアンダーパーをマークした。

 3戦前のサントリー・レディースでは韓国の16歳のアマチュア、金孝周が優勝した。「技術、メンタルも私はまだまだ」と雲の上の存在と捉えているが、日本の16歳も負けてはいられない。

 ◆河野 美桜(こうの・みお)1996年(平8)3月18日、神奈川県相模原市生まれの16歳。両親の地元が山梨県ということもあって、中学卒業後に親元を離れて山梨学院大付高に進学した。今年の関東女子選手権で優勝した。ベストスコアは65。攻めのゴルフに憧れ、目標のプロは工藤遥加。1メートル59。得意クラブは1W。

続きを表示

この記事のフォト

2012年6月30日のニュース