“異色”の21歳、陸奥部屋入門「勝負してみたかった」

[ 2012年6月28日 06:00 ]

愛読書である師匠の自伝を手にする有島

 日大レスリング部に在籍した有島正樹(21)が大相撲の陸奥部屋に入門し、名古屋場所(7月8日初日、愛知県体育館)の新弟子検査(同2日)を受検することが明らかになった。

 2週間前に同じ鹿児島県出身の陸奥親方(元大関・霧島)からスカウトされ「レスリングでは悔しい思いをしたので勝負してみたかった」と入門を決意した。鹿児島・樟南高では84キロ級九州王者で全国8強。だが、脱臼癖があり左肩手術を強いられた。推薦入学した日大1年時にも右肩を手術。「復帰に2年以上かかると言われ」2年前の2年秋に退学した。その後は母校・樟南高でコーチをしながらバーテンダー、船の荷物運び、ホテルマンを経験した。1メートル83、120キロと筋骨隆々で運動センスも抜群。陸奥親方から「お前は努力次第で出世頭になる」と告げられた21歳は現在、師匠の自伝「踏まれた麦は強くなる」を熟読し、デビューに備えている。

続きを表示

この記事のフォト

2012年6月28日のニュース