錦織 下半身いじめて復活「ひたすら何も考えなかった 考えだすと苦しい」

[ 2012年6月27日 11:02 ]

男子シングルス1回戦でミハイル・ククシュキンと対戦する錦織圭

ウィンブルドン選手権第2日 錦織圭3-0ククシュキン

(6月27日 英ロンドン・オールイングランドクラブ)
 日本のエースが聖地で勝った!男子シングルス1回戦で第19シード、世界ランキング20位の錦織圭(22=日清食品)が同ランク52位のミハイル・ククシュキン(24=カザフスタン)をストレートで下し、4度目の挑戦で初勝利を果たした。

 4月下旬に左脇腹を肉離れしてからは焦りがつのった。しかし、全仏オープンを欠場してリハビリに集中。ボールが滑る芝のコートに向けて下半身を徹底的にいじめた。

 臀部(でんぶ)と背筋を徹底的に鍛え、スポンサー契約を結ぶユニクロのウエアは一回り大きくなった。「この2カ月は長かったが、ひたすら何も考えなかった。考えだすと苦しいことばっかり思ってしまうので、必死にリハビリをしました」。

 無心で鍛えたのは肉体だけではなかった。強じんな精神力を備えた男は、試合中に負傷しても心が折れることはなかった。08年に4大大会に初出場してからウィンブルドンでは4度目の挑戦で初勝利。日本男子では、松岡修造以来4大大会すべてで白星をマークした。

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