吉田沙保里 高速タックル復活へ 小原は五輪で退く意向

[ 2012年6月25日 17:56 ]

 レスリング女子のロンドン五輪代表3人が25日、新潟県十日町市の桜花道場で強化合宿を公開、日本選手団旗手に決まった55キロ級の吉田沙保里(ALSOK)は武器の高速タックルが可能な間合いをとったスタイルを復活させ、5人を相手に連続でスパーリングを行うハードな練習で精力的に汗を流した。

 48キロ級の小原日登美(自衛隊)は「五輪がどんな結果でも後の試合は考えていない。金メダルを取って笑顔で終わりたい」と五輪で第一線を退く意向を示し、72キロ級の浜口京子(ジャパンビバレッジ)は「ロンドンを思い出に残る最高の場所にしたい」と意気込んだ。

 五輪3連覇を目指す吉田は得点パターンを増やすため、昨年9月の世界選手権後は相手に密着してから攻める形を練習してきたが、5月の国別対抗戦、ワールドカップ(W杯)で攻撃が中途半端になり、4年ぶりに敗戦。再びタックルに磨きをかけ「自分の距離、感覚を見つけて、足を止めずに攻めたい」と誓った。

 合宿は27日まで。63キロ級で五輪2連覇の伊調馨(ALSOK)は腰を痛めて参加していない。

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2012年6月25日のニュース