東海大が史上初の5連覇 井上コーチも五輪に弾み

[ 2012年6月24日 18:25 ]

 団体戦で争う柔道の全日本学生優勝大会最終日は24日、東京・日本武道館で7人制の男子を行い、東海大が日大との決勝で3―3からの代表戦を制し、史上初の5連覇で単独最多優勝回数を18に伸ばした。準決勝で昨年準優勝の国士舘大を破った日大は、1997年以来の優勝を逃した。昨年のユニバーシアード大会100キロ級金メダルの羽賀龍之介や世界ジュニア選手権100キロ超級2連覇の王子谷剛志を擁する東海大は、準決勝で明大に逆転勝ち。決勝は先鋒から3連敗したが、大将の羽賀らの活躍で追いついた。代表戦は王子谷が優勢勝ちした。

 東海大が驚異的な粘りで5連覇を成し遂げた。日本男子コーチを務める井上康生副監督にとっては迫るロンドン五輪へ弾みがついた格好で「今回で最も必要だなと思ったことは準備。それと選手を信じなければいけないということだ」とかみしめた。

 チームは苦しい状況を想定して稽古を積んだという。井上副監督は決勝で後のない大将戦を制した羽賀、代表戦を含む2勝を挙げた王子谷らを見つめ「歴史に名を刻んだ。並大抵の努力では5連覇などできない」と称賛。2年生ながらポイントゲッターになった王子谷は「また来年からも勝っていく」と頼もしかった。

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2012年6月24日のニュース