ようやく目覚めた!さくら11アンダーで今季初の首位

[ 2012年6月24日 06:00 ]

14番、第2打を放ち打球を見つめる横峯さくら

女子ゴルフツアー アース・モンダミンカップ第2日

(6月23日 千葉県袖ケ浦市 カメリアヒルズ・カントリークラブ=6475ヤード、パー72)
 横峯さくら(26=エプソン)が今季初めて首位に躍り出た。3打差の2位から出てノーボギーの66で回り、服部真夕(24=LIXIL)、アン・ソンジュ(24=韓国)と並んで通算11アンダー。復調したショットと、この日の朝の神頼みが効いて今季初優勝を視界に捉えた。1打差の4位には有村智恵(24=日本ヒューレット・パッカード)と豊永志帆(22=フリー)がつけた。
【第2R成績】

 遅ればせながら真打ちの登場だ。外国勢が猛威を振るう女子ツアー。ようやく目を覚ました日本の大黒柱が、トリを飾る最終日最終組に今季初めて名を連ねた。

 「よいしょ!」と言って会見場のいすに腰を下ろした横峯は、「(会見に呼ばれるのも)本当に久しぶり。最後もバーディーで気持ちよく上がれた」と満足げに振り返った。最終18番も4メートルを沈めてバーディー締め。「入れたい距離のパットが入ってくれた」と3、4メートルのチャンスを着実にスコアに結びつけた。

 同組の豊永も「さくらさんは本当にパターがうまかった」とうなったパットの好調は、ショットの復調があればこそだ。今季の悩みのタネは、フェード打ちなのに左に真っすぐ抜けてしまうミスショット。それが低空飛行の続く原因だった。

 しかし、先週の試合で左向きのスタンスに対して肩が右を向いていたことに気づいた。今週は肩のラインを修正するために、ショットの前に必ず左肩を後ろに引っ張る動作を入れている。おかげで大きなミスが消えて「パッティングに集中できるようになった」と説明した。

 この日は有村、豊永との同組で、ボギーは豊永が6番で叩いた1つだけだった。「途中からは、ボギーを打つとみんなの流れを切ってしまう感じがした。多少はプレッシャーがかかったけど、いいプレーができた」と重圧の中でも首位に浮上して復調を印象づけた。

 会場入りする前には木更津市内の日枝神社に出かけ、「見守っていてください」と神頼みも済ませてある。復調したショットと御利益があれば怖いものはない。「毎週毎週がんばろうと思っていても、結果が出せなくて悔しい思いをしてきた」という気持ちを最終日にぶつけるだけだ。

続きを表示

2012年6月24日のニュース