自身はすでに全英切符 谷口“ぬるい若手に喝”4位浮上

[ 2012年6月24日 06:00 ]

通算9アンダー、2打差4位タイに浮上した谷口

男子ゴルフツアー ミズノ・オープン第3日

(6月23日 岡山県笠岡市 JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部=7356ヤード、パー72)
 谷口徹(44=フリー)がボギーなしの6バーディーで66をマークし、通算9アンダー、207で首位と2打差の4位に浮上した。既に全英オープン出場資格を持つが、プレーも口も絶好調で今季2勝目への意欲をむき出しにした。3打差に15人がひしめく大混戦の中、上田諭尉(38=タニヤゴルフ)は4バーディー、2ボギーの70で回り、通算11アンダーで首位を守った。
【第3R成績】

 66の好スコアをマークした44歳は舌も滑らかだった。風もほとんど吹かない好条件に谷口は「ぬるま湯につかってリラックスできている。(予選落ちした)全米オープンは熱湯に入れられていた。今週はリラクゼーション」と上機嫌に振り返った。

 2番で5メートルを沈めると、その後も5メートル前後を確実に入れて6バーディー。「バランス良くスイングできているし、いい感じ」。全英オープン出場権も懸かっている大会で、既に出場資格を持つベテランが誰よりもスキのないプレーを見せた。

 最近は若手、中堅といった後輩選手にもアドバイスを送る。かろうじて首位を守ったものの、伸ばし切れなかった上田もその一人だ。「後続はアクセル全開なのに、上がモジモジしている」とチクリ。「みんな全英に出たいというのはあるんだろうけど、本気で出たいというのを感じない。押しのけて自分で勝ち取らないといけない」と奮起を促した。

 海外メジャー24度の出場を誇る谷口は「自分は出たいわけじゃないけど、出られちゃうから」と笑わせながら、「(英国への)飛行機代を稼がないといけない」とニヤリ。尽きることない勝利への執念がベテランを突き動かしている。

 ▼全英オープン出場資格 有資格者を除く今大会での成績上位4人と、開幕戦から今大会までの賞金ランク上位2人(今大会の上位4人が賞金ランクで2位までに入った場合は繰り下げ)。日本勢で資格を得ているのは昨年のプレジデンツ杯に出場した石川遼、昨年の賞金ランク上位2位の高山忠洋、谷口徹。アジア地区最終予選3位の市原弘大。

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2012年6月24日のニュース