新人・藤本 重圧に負けた…パット不調、最速Vスルリ

[ 2012年5月21日 06:00 ]

優勝したJ・チョイ(右)に声をかけられ、ホールアウトする藤本

男子ゴルフツアーとおとうみ浜松オープン最終日

(5月20日 静岡県浜松市 グランディ浜名湖ゴルフクラブ=7054ヤード、パー72)
 新人で3試合目の藤本佳則(22=フリー)がプロ最速優勝の快挙を逃した。首位から出たが、4バーディー、3ボギーの71にとどまり、1打及ばず通算15アンダー、273で2位。65をマークした韓国系米国人のJ・チョイ(28)が通算16アンダーに伸ばし、逆転でツアー初優勝を飾った。今大会後に米ツアーに参戦する石川遼(20=パナソニック)は4バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの74と崩れ、通算4アンダーの41位に終わった。
【最終R成績】

 見えていたはずの優勝がスルリと消えた。最終18番、沈めればプレーオフとなる3・5メートルのバーディーパットを右に外すと、藤本は唇をかみしめた。敗因は終盤のショートパットの失敗。「優勝するには入れとかなきゃあかん」と悔しがった。

 薗田の5試合を抜くプロ最速優勝が懸かる中、1番でバーディー発進し順調にスコアを伸ばした。東北福祉大の先輩・谷原とのプレーに笑顔も見せ、13番の時点では2位に3打差をつけた。だが、ここから優勝争いの重圧を思い知らされた。14番で4メートルのバーディーパットが蹴られると笑みが消えた。15番で1メートル、17番では1・5メートルがカップに蹴られ、ともにボギーを叩いた。1組前のJ・チョイに最終18番で突き放されると、追い付く力は残っていなかった。

 単独2位で賞金1000万円を上積みし、シードも見えてきたが、満足感はない。「シードは最低条件。2勝が目標。自分に期待して頑張りたい」と雪辱を誓った。

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2012年5月21日のニュース