稀勢の里 先代師匠に並ぶスローVへ連敗止めた!

[ 2012年5月20日 06:00 ]

<大相撲夏場所14日目>日馬富士(左)を寄り切りで破る稀勢の里

大相撲夏場所14日目

(5月20日 両国国技館)
 日本人大関として06年初場所の栃東以来6年ぶりの優勝を狙う稀勢の里は日馬富士を一方的に寄り切って連敗を2でストップ。不退転の決意で、昨年死去した先代・鳴戸親方(元横綱・隆の里)と同じ新入幕から45場所目での初Vに挑む。3敗で並んでいた平幕の栃煌山、旭天鵬もそろって勝ち、3人並走のまま千秋楽を迎える。白鵬と平幕の隠岐の海、碧山も4敗を守り、結果次第では史上最多6人による決定戦の可能性も出てきた。

 日本人大関としてのプライドを守った。出番前に平幕の3敗力士2人が勝ち、絶対に負けてはいけない状況。前日までの連敗で「かえって楽になった」という稀勢の里は吹っ切れていた。日馬富士を得意の左おっつけで一蹴。「思い切っていった。守りに入ってしまうと自分らしさが出ない。いい結果に出て良かった」。心技体のバランスを見事に修正。まれに見る大混戦の場所で、叩き上げ大関がついに先頭に肩を並べたまま、運命の千秋楽を迎えることになった。

 04年九州場所で史上2位の若さとなる18歳で新入幕。それから実に7年半が経過したが、偶然にも昨年11月に急逝した先代師匠(元横綱・隆の里)と同じ45場所目での初優勝が手に届くところまで来た。14日目も「自分の力を信じるだけ」という先代の言葉を回想。二度と声は聞けないが、その大き過ぎる存在を目標に「新たに力をつけていきたいと常に思っている」と、悲しみを乗り越えた25歳は考えている。

 3人が並走したままの千秋楽は01年春場所以来、11年ぶり。稀勢の里が優勝すれば、隆の里と同じ史上3位タイのスロー記録となる。山あり谷ありの相撲人生、それが凝縮された今場所の15日間。国技館では両親が2階席の遠くの方から見守るという。千秋楽は角界の未来にとっても稀勢の里にとっても重要な一日となるが「ま、まだ先は長いですから。僕は」。先代と同じ地位を目指す本人は意外に肩の力が抜けていた。

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