白鵬 横綱初休場も…稽古不足?3敗目に理事長も苦言

[ 2012年5月14日 06:00 ]

豪栄道に敗れ3敗目を喫し、支度部屋で厳しい表情を見せる白鵬

大相撲夏場所8日目

(5月13日 東京・両国国技館)
 大相撲夏場所8日目は13日、東京・両国国技館で行われ、白鵬が豪栄道に寄り切られ連敗を喫する波乱が起きた。初日の安美錦戦、前日の豊響戦に続いての完敗劇。3敗で優勝争いから後退し、07年名古屋場所の横綱昇進以来、初の休場の可能性も出てきた。1敗の鶴竜、稀勢の里、琴奨菊の3大関に平幕の栃煌山、宝富士を加えた5人がトップに並び、1差で魁聖と玉鷲が追う展開となった。

 5年間に及ぶ横綱生活で、白鵬が初めて休場のピンチを迎えた。過去13戦全勝の豪栄道を相手に立ち合いから押し込んだが、肝心の足がついていかない。腰高になり、もろ差しの体勢を許すと簡単に寄り切られてしまった。

 場所前には通常より多い5回の出稽古を敢行。「もう仕上がっている」と周囲に漏らし、本来であれば出稽古するはずの初日3日前の“稽古締め”も宮城野部屋で行った。そこに油断があったのか。北の湖理事長(元横綱)は「下半身が軽い」と指摘。松ケ根審判長(元大関・若嶋津)も「全体的に軽いね」とばっさりだ。

 初場所は左親指を捻挫し、春場所は左足首をひねり、今場所は初日に左人さし指を突き指。体力的にも厳しい状況が続いている。師匠の宮城野親方(元幕内・竹葉山)は「出るでしょう」と後半戦の出場を明言したが、9日目の豊ノ島戦次第では、休場も避けられない状況となる。

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