涙の初戦敗退…31歳・鈴木桂治「五輪を目指すのはもう無理」

[ 2012年5月13日 18:18 ]

男子100キロ超級1回戦で敗れた鈴木桂治
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柔道全日本選抜体重別選手権最終日

(5月13日 福岡国際センター)
 3大会連続の五輪を目指した男子100キロ超級の鈴木桂治(国士舘大教)だったが、初戦で19歳の王子谷(東海大)に1―2の旗判定で敗れた。悔し涙を浮かべた31歳は進退の明言を避けたが、「五輪を目指すのはもう無理と思っている」と話し、五輪への挑戦に自ら終止符を打った。

 4月29日の全日本選手権で右肩を脱臼。その夜、かつて激闘を繰り広げた日本男子の井上康生コーチに電話で「これは神様から与えられた最後の試練だ。つらいだろうが、絶対に逃げるな」と励まされた。

 しかし激痛で稽古ができず、この日は痛み止めの注射を打って強行出場。分厚いテーピングを施した右肩は全く使えないまま敗退し「ロンドンで闘う実力がないから、こうして負けた。この体で闘うのは僕の運命。運命には逆らえない」と自らに言い聞かせた。

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2012年5月13日のニュース