女子48キロ級は福見がV!男子100キロ超級は七戸が制す

[ 2012年5月13日 14:02 ]

女子48キロ級決勝で岡本理帆(右)を破り、優勝した福見友子

 柔道のロンドン五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選抜体重別選手権最終日は13日、福岡国際センターで男女7階級を行い、女子48キロ級は福見友子(了徳寺学園職)が決勝で岡本理帆(静岡・藤枝順心高)を延長の末に3―0の旗判定で下し、2年ぶり4度目の優勝を果たした。世界選手権2連覇の浅見八瑠奈(コマツ)は1回戦で岡本に敗れた。

 女子52キロ級は中村美里(三井住友海上)が決勝で西田優香(了徳寺学園職)に勝ち、3年連続4度目の優勝。男子100キロ超級は七戸龍(九州電力)が決勝で上川大樹(京葉ガス)を破って初優勝した。鈴木桂治(国士舘大教)は1回戦で敗れた。

 男子100キロ級は穴井隆将(天理大職)が4連覇し、男子90キロ級は4月の全日本選手権を制した加藤博剛(千葉県警)が初優勝。男子81キロ級は中井貴裕(流通経大)、女子57キロ級は宇高菜絵(コマツ)がそれぞれ2年ぶりの頂点に立った。

 ▼福見友子の話 この大会が全てだと思って、敵を見るよりも自分の柔道を出し切りたかった。ここで気迫が出なかったら、それで終わってしまう。気力と体力が充実していた。

 ▼中村美里の話 北京五輪での悔しさがあるので、ロンドンでは笑いたい。あの時よりも今の方が強いと思う。西田さんの気持ちを背負って闘いたい。

 ▼七戸龍の話 (上川には過去に)返されて負けていたけど、自分から技を掛けるようにした。ちょっとは上達した。今以上の技の切れ、バリエーションを増やしていければと思う。

 ▼穴井隆将の話 五輪で金メダルを取るために稽古している。その通過点をしっかり通過した。一本勝ちは結果的に生まれた。足から崩して大きい技にもっていこうと考えていた。

 ▼加藤博剛の話 ずっと優勝したかった試合で、絶対に取りたいと臨んだ。自分の柔道を出し切るという一心だった。これにおごることなく、次につなげたい。

 ▼中井貴裕の話 まさか一本で決められると思っていなかった。自分でもびっくり。本当にうれしい。気持ちで闘った。

 ▼宇高菜絵の話 技術ではみんな一緒のレベル。気持ちで闘った。(女子48キロ級の初戦で負けた同僚の)浅見の分もじゃないけど、絶対に優勝してやろうと。厳しい日々が続いていたのでうれしい。

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2012年5月13日のニュース