右肘、右肩痛め背負い封印も…中矢“痛快”Ｖ

＜男子７３キロ級決勝＞崩れ上四方固めで一本勝ちして優勝を飾った中矢

柔道全日本選抜体重別選手権兼ロンドン五輪代表最終選考会第１日

（5月12日 福岡国際センター）
　男子７３キロ級は昨年の世界選手権王者・中矢が優勝し、代表が確実になった。

　１回戦で右肘を痛めて曲がらなくなり準決勝で右肩も痛めた。だが「五輪でも起こり得る」と得意の背負い投げを封印しながら優勝した。１０年世界選手権王者の秋本は初戦敗退し「何も考えられない」。外国勢が嫌う寝技を持ち味とする２人の激しい代表争いは、意外な形で決着した。