新大関の鶴竜が白星発進 公約通り徒歩で国技館入り

[ 2012年5月7日 06:00 ]

徒歩で国技館入りする鶴竜

大相撲夏場所初日

(5月6日 両国国技館)
 鶴竜が臥牙丸を下手投げで転がして白星発進だ。鋭い踏み込みで幕内最重量199キロの圧力を受け止めると、あっさりと左差し。すかさず右を巻き替え、もろ差しと師匠・井筒親方(元関脇・逆鉾)譲りの技を発揮しての完勝。緊張の新大関初戦をクリアし「相手が低かったけど引かなかったのがよかった。まあ、初日が出たんで、よかった」と頬を緩めた。

 支度部屋で陣取る位置は最奥部付近の大関指定席。土俵入りは大関以上でなければ使用できない紫を基調とした新化粧まわしを着用。「大関はいいものですか?」と問われると、照れ笑いした。

 土俵外でもファンサービスに努めるのが看板力士の責務と自覚している。晴天だった初日は公約どおり、地下駐車場を使わず南門前で車を降りて徒歩で国技館入り。ファンから拍手と歓声を浴びた。「応援してくれる人たちのためにも頑張りたい」と先場所逃した優勝にまい進する。

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2012年5月7日のニュース