一昨年のミラクル「58」再現へ 遼“攻めて”4打差

[ 2012年4月29日 06:00 ]

11番、バーディーを決め力強くガッツポーズする石川遼

男子ゴルフツアー 中日クラウンズ第3日

(4月28日 愛知・名古屋GC和合コース=6545ヤード、パー70)
 石川遼(20=パナソニック)は持ち味の攻撃的ゴルフで終盤に2バーディーを奪うなど6バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの68で通算2アンダー。12位は変わらなかったものの、首位のスティーブン・コンラン(45=オーストラリア)、白佳和(32=奈良ロイヤルGC)とは4打差に踏みとどまった。最終日は驚異の「58」を出して6打差をひっくり返した一昨年の再現を狙う。
【第3R成績】

 バーディーなしに終わった前日の悔しさを晴らした。石川は攻めた分、8番でバンカーに2度つかまりダブルボギーを叩くなどしっぺ返しも食らったが、バーディーの喜びがそれを上回った。「ムービングデーらしいプレーをしたかった。2アンダーだけど、6バーディーを取れて良かった」と納得の表情を見せた。

 積極性が出たのが17番パー3。8Iでの一打はカップの左縁をかすめ、あと数センチでホールインワンというスーパーショットだった。17番は初日に苦い思いをしていた。ピン位置はこの日と同じ右サイドだったが「危険を避け」左の広いエリアに打ったところ奥まで転がり3パットのボギーを叩いた。「きょうはピンに行こうと割り切った」。狭い右サイドをフルショットで果敢に狙った姿勢が実った。この50センチを楽々と沈め、1オン狙いでグリーン奥まで運んだ16番に続く連続バーディー。通算2アンダーで望みをつないだ。

 首位と4打差。「一日に6、7アンダーを出す人がいる。その数%にかけたい。勝つか負けるか」。こうなれば狙うは一つ。一昨年、58を出し6打差を逆転したあのミラクルを再び――。

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2012年4月29日のニュース