「大帰化」を提案 政界もトランの日本国籍取得後押し

[ 2012年4月27日 06:00 ]

 フィギュアスケートのペアで高橋成美(20=木下ク)と組むカナダ人のマービン・トラン(21)の日本国籍取得へ、支援態勢が整った。自民党は26日、党本部でスポーツ立国調査会を開き、14年ソチ五輪に向けたトランの国籍取得について後押しをする方針を固めた。今後は超党派のスポーツ議員連盟に働きかける。

 日本国籍の取得については5年以上連続して日本に居住していることなど条件が必要だが、国籍法第9条には、特別の功労のある外国人については国会の承認を得て許可される「大帰化」という制度がある。過去には一度も適用されていないが、日本スケート連盟の橋本聖子会長は「トランは5年以上、日本代表として(国際連盟主催の大会で)活躍してきた。今年の世界選手権で銅メダルも獲得している」と功労を強調した。

 ソチ五輪で初めて行われる団体戦では、実力派ペアの存在が日本のメダル獲得に大きな影響を及ぼすだけに、日本オリンピック委員会の竹田恒和会長は「要望書などを提出する必要があるなら協力したい」と尽力を約束した。

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2012年4月27日のニュース