42歳藤田 40代で6勝目「天職だったのでしょう」

[ 2012年4月23日 06:00 ]

優勝した藤田は仲間から胴上げされる

男子ゴルフツアー つるやオープン最終日

(4月22日 兵庫県川西市 山の原ゴルフクラブ山の原コース=6767ヤード、パー71)
 首位と3打差の2位から出た一昨年の覇者・藤田寛之(42=葛城GC)が67をマークし、通算15アンダーでツアー通算12勝目を挙げた。雨と強風の悪条件でもショットが乱れず、ボギーなしの4バーディーで2位に4打差を付けた。石川遼(20=パナソニック)はパープレーの71で通算5アンダーの20位に終わった。

 雨が降っても強い風が吹いても平気だった。藤田には「自分は悪条件に強い」という自信があった。5番で8メートルを沈めて単独首位に立つと、パーオンを外したのは1ホールだけという安定感で2年ぶり2度目の大会制覇を果たした。

 年を重ねるごとに強くなっている。09年6月に40歳になってから、通算勝利の半分の6勝を挙げた。5年連続勝利は、連続勝利を継続中の選手の中では最長だ。安定した成績は豊富な練習に裏打ちされている。「何で?と自分で思うくらい頑張っちゃう。天職だったのでしょう」。求道者のような取り組みで、遅咲きのテクニシャンは円熟味を増している。

 開幕前には年齢から来る「前立腺炎」の診断を受けるなど、寄る年波も痛感している。だが、もう一度立ちたい舞台がある。「凄く特別」というマスターズだ。それを成し遂げるため、プロ21年目のベテランはさらに男を磨き続ける。

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2012年4月23日のニュース