内村「鳥肌」“書道ガールズ”からのエールに感激

[ 2012年4月19日 06:00 ]

書道ガールズの応援メッセージの前で記念撮影する吉田沙保里、三宅宏美、内村航平

 ロンドン五輪開幕まで100日となった18日、日本オリンピック委員会(JOC)は選手応援プロジェクト「1億2500万人の大応援団」をつくり、目玉イベントとして7月21日に国立代々木競技場で一般参加者6000人を含む1万人規模の壮行会を行うと発表した。都内で行われた会見には、体操男子の内村航平(23=コナミ)らが出席。埼玉・松山女高書道部が書き上げた美しい応援メッセージに、世界選手権個人総合3連覇の内村は美しい演技での金メダルを誓った。

 圧巻のパフォーマンスに、体操界の万能キングが刺激を受けた。都内で行われたJOCのロンドン五輪応援プロジェクトの発表会見。書道の全国大会で優勝経験のある松山女高書道部のメンバーが掛け声とともに、大きな半紙に筆を走らせていく。美しい書体で「がんばれニッポン」などと記された応援メッセージに、内村が身震いした。

 「僕は美しい体操を心掛けていて、美しい字で応援されて鳥肌が立った」

 世界選手権の個人総合で前人未到の3連覇。美しい演技を武器に世界の頂点に立った23歳は、ジャンルが違っても美しさに敏感に反応した。特に気に入ったのが、ピンクの墨で書かれた「夢」という文字。「夢を追ってずっと(体操を)やってきた。夢っていう漢字の形が好き」。金メダルという夢をかなえる舞台まで100日を切り、いよいよカウントダウンに突入だ。

 JOCが発表したプロジェクトは、日本全体で選手を応援する機運をつくり上げることが目的。壮行会の参加者を一般公募するのは史上初で、三三七拍子による日本選手団への応援動画も募集する。日本が一つになって突き進むロンドン五輪。金メダルが確実視されている内村には、全国から熱い視線が注がれる。

 「五輪だし、いつも以上に期待してもらった方が頑張れる。今までの体操人生で最高の演技をすることが恩返しになると思う」。団体総合、個人総合、そして種目別。日本の夢を背負う23歳が、ゴールドラッシュを実現する。

 ◆壮行会に関する詳細は「1億2500万人の大応援団」のホームページ、またはハローダイヤル=(電)050(5541)8600=まで。

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2012年4月19日のニュース