15歳の渡部を“元天才少女”岩崎恭子さんがサポート!

[ 2012年4月12日 06:00 ]

7日の女子200メートル平泳ぎで優勝した渡部香生子と岩崎恭子さん(左下)

 競泳のロンドン五輪日本代表は11日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで合宿を行った。女子200メートル平泳ぎの15歳、渡部香生子(JSS立石)は、92年バルセロナ五輪の同種目で14歳で金メダルを獲得した岩崎恭子さん(33)の強力サポートを得て、メダル獲得に挑むことになった。岩崎さんが相談役を買って出たもので、渡部にとっては心強い存在となりそうだ。

 15歳で五輪出場を決めて「岩崎恭子2世」と騒がれる渡部はその注目度の高さに戸惑いを隠せない。「そう言ってもらえるのはうれしいけれど、金メダルを取ったわけではない。(注目を集めるのは)どちらかというと好きじゃない方です」と苦笑いを浮かべる。10代半ばで注目を一身に浴びる重圧はとてつもなく大きい。そんな悩める15歳に本家が救いの手をさしのべた。

 1歳1カ月の女の子のママになった岩崎さんはテレビの取材で訪れ「精神的な部分で、私にサポートできることがあればしたい」と相談役を買って出た。既に昨秋に対談した際にも助言を送っている。「(取材は)私もうっとうしいなと思っていた。でも、注目されるのはいいことだし、コントロールできたらいい。(周囲は)気にしないほうがいいよ」。困った時に相談に乗れるように、連絡先も渡した。天才少女の気持ちは元天才少女が最もよく分かる。渡部にとっては心強い存在だ。

 勝負のお守りも決めた。昨春、合宿で一緒になった男子平泳ぎ2大会連続2冠の北島康介から赤いメッシュのスイミングキャップをもらった。尊敬する大先輩から受け取った「宝物」は現在、自宅で大事に保管されているが、「持っていきます」とロンドンへ持参する予定だ。

 「できるかどうかは分からないけれど、表彰台を目指して頑張っていきたい」と目標を掲げた渡部。平泳ぎの金メダリスト2人の力を借りて、メダル獲得に挑んでいく。

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2012年4月12日のニュース