17歳羽生 最年少銅メダル「最後にハッピーエンド」

[ 2012年4月1日 06:00 ]

ジャンプを完璧にこなし銅メダルを獲得した羽生

フィギュアスケート世界選手権最終日

(3月31日 フランス・ニース)
 羽生が日本男子最年少の表彰台となる銅メダルを獲得した。フリーの173・99点、合計251・06点はともに自己ベスト。「SPはプレッシャーに負けて納得できる演技ができなかったけど、フリーの最後にハッピーエンドになったかな」。SP7位から逆襲した。

 冒頭の4回転トーループを完璧に着氷。前半のステップで転倒したが「あそこでこけて、休めたと前向きに考えた」。3連続ジャンプが2連続になったが、冷静に次の2連続ジャンプに2回転トーループを付け足した。表現力が評価される演技点では5項目全てで8点台のハイスコア。魂のスケーティングが、ジャッジのハートも捉えた。

 仙台を拠点にしている羽生は昨年3月11日、東日本大震災で被災した。特別な思いを持ってこの大会に臨んだ。初の大舞台で見せた演技は被災地に届いたに違いない。「今大会は本当に大きな経験になった」。復興へ歩む被災地とともに、2年後のソチ五輪へ進んでいく。

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