男子 3大会連続のメダル確定!エース水谷が2勝

[ 2012年3月31日 06:00 ]

シンガポールを破り、準決勝進出を決めた水谷はド派手ガッツポーズ

卓球世界選手権団体戦第6日

(3月30日 ドイツ・ドルトムント)
 男子準々決勝で、チームランキング4位の日本は同10位のシンガポールを3―1で下した。3位決定戦は行われないため、日本の3大会連続のメダルが確定した。エースの水谷隼(22=明大)、丹羽孝希(17=青森山田高)で連勝し、第3試合を落としたが第4試合で水谷が激戦を制した。31日の準決勝ではスウェーデンとドイツの勝者と対戦し、77年バーミンガム大会(2位)以来35年ぶりの決勝進出を目指す。

 エースの幻惑プレーが勝負を決めた。2―1で迎えた第4試合。先に2ゲームを奪ったものの、ガオ・ニンの粘りに苦しみ、2ゲームを失った。それでも攻める姿勢を変えず迎えた4度目のマッチポイント。相手サーブのレシーブで、バックハンドの姿勢で構えていた水谷は急きょフォアに切り替えた。虚を突かれたガオは全く反応することができない。相手の予測を裏切る一打が鮮やかに決まると、水谷はガッツポーズをつくって、そのままコートに倒れ込んだ。

 「気持ちで相手より上回った。チーム一丸となってつかんだ勝利。メダルのチャンスをものにできてホッとした」

 水谷はこの日の第1試合を含め、1次リーグから7戦全勝。宮崎義仁・男子監督も「水谷が終わらせてくれて、あすにつながる」と大黒柱の働きを絶賛した。

 17歳の丹羽も好調を維持している。第2試合でガオにストレート勝ち。今大会が団体戦初出場だが、不振で外れているロンドン五輪代表の岸川の穴を十分に埋めている。

 31日の準決勝では35年ぶりの決勝進出を懸けて、スウェーデンを下したドイツと対戦することが決定した。強豪・中国との対戦は避けられたが、水谷は「準決勝の壁を乗り越えないといけないし、次は自分の秘めている力を出し切りたい」と言った。

 目標としている銀メダル以上へ向けて、エースは全身全霊で準決勝の壁に立ち向かう。

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