左手首痛の有村 今季ツアー初出場「一皮むけました」 

[ 2012年3月30日 06:00 ]

国内女子ツアー、ヤマハ・レディース葛城の練習ラウンドで笑顔を見せる有村智恵

 国内女子ゴルフのヤマハ・レディース葛城は30日、静岡・葛城GC山名Cで開幕する。左手首外側の痛みで調整が遅れていた有村智恵(24=日本ヒューレット・パッカード)が4戦目にして今季初出場する。

 「結果に対する怖さがなくなりました。故障や体調の怖さはありますが、ゴルフで失敗するという怖さはなくなった。一皮むけました」と有村は吹っ切れた表情で話した。昨季苦しんだ左手首痛のため、本格的にクラブを握ったのは2月の沖縄・宮古島合宿からだ。

 ただクラブを握れない時間も無駄にしなかった。ゴルフ以外のさまざまな分野の人間と話す機会に恵まれたことで、自分自身を何度も見つめ直した。その結果、雑念を封じるすべを身につけたという。

 患部の状態を見ながらプレーするスタンスは今季も変わらない。数試合に1度は休みを設け、負担をかけないため海外の試合は出場しない。

 先週まで3週間は米フロリダ州でラウンド中心の練習を行い今季初戦に備えた。例年に比べて練習量が少なく「状態は良いのか悪いのか分からない」と苦笑いするが、そこは通算10勝の実力者。華々しく真打ち登場となるか。

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2012年3月30日のニュース