桜井大樹が完全V 感謝の思い胸に最後まで崩れず

[ 2012年3月30日 06:00 ]

高校男子で優勝の桜井大樹(茨城・水城2年)は笑顔でガッツポーズ

文部科学大臣楯争奪平成23年度(第32回)全国高等学校ゴルフ選手権春季大会最終日

(3月29日 滋賀県大津市 瀬田ゴルフコース東コース=6750ヤード、パー72)
 高校男子の最終ラウンドが行われ4打差の首位でスタートした桜井大樹(茨城・水城2年)が73で回り、通算6アンダーの1打差で逃げ切った。水城高からは第10回の片山晋呉(39)以来22大会ぶり単独最多4人目の優勝者。男子ゴルフツアーのミズノ・オープン(6月21~24日、岡山・JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部)の出場者も確定し、ミズノOPポイント上位2人の小西健太(広島・瀬戸内2年)と香妻陣一朗(宮崎・日章学園2年)に決まった。

 優勝争いの重圧をはねのけた桜井が3日間首位を死守して高校王者に輝いた。ダブルボギーを叩いた15番パー4に続いて17番パー5でもOBを打ったが、何とかボギーでしのぎ1打差で逃げ切った。「OBを2つも打って絶対に勝てないと思った。ホッとしました」と安どの表情を浮かべた。

 昨年3月の東日本大震災以降、ゴルフに対する姿勢が変わったという。震災発生時は日本代表合宿に参加するため栃木県へ移動中だった。すぐに水戸市内の水城高へ戻り学校で一夜を過ごした。「ゴルフをやらせてもらっているので一生懸命プレーしないといけない」。ラウンド中もこの言葉を自分に言い聞かせて最後まで崩れなかった。

 水城高からは第8回の佐藤貴士、第9回の横田真一、第10回の片山に続く4人目の優勝者となる。偉大な先輩と肩を並べ「光栄です。夢は世界一。全てにおいてレベルアップさせたい」と桜井。世界ジュニアを制した小西ら強豪を倒して将来への自信をつかんだ。

 ▼8位・小西健太 後半くらいから、ようやく自分のスイングができるようになってきた。今年の目標はアジアアマ選手権で優勝して(来年の)マスターズに出ることです。

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2012年3月30日のニュース