水谷2勝!男子も8強 3大会連続メダルあと1勝

[ 2012年3月30日 06:00 ]

スロバキアを下し8強入り、喜ぶ水谷(中央右)、松平(同左)ら日本男子

卓球世界選手権団体戦第4日

(3月28日 ドイツ・ドルトムント)
 1次リーグ最終戦を行い、男子D組の日本はスロバキアを3―1で下し、通算4勝1敗の同組1位で準々決勝進出を決めた。エース水谷準(22=明大)が2勝を挙げる活躍で、メダルに弾みをつけた。決勝トーナメントの組み合わせも決まり、日本男子はシンガポール―ベラルーシの勝者と、1次リーグ5戦全勝の日本女子は韓国と、30日の準々決勝で対戦する。

 日本男子の1次リーグ1位通過を演出したのは、エースだった。負ければ29日も試合が組み込まれるという状況で迎えた最終戦。2勝を挙げた水谷は「1位通過もでき、自分も全勝で終えられて良かった」。1次リーグ5戦全勝に大黒柱の顔が少し和らいだ。

 第1試合は重圧に苦しんだ。世界ランク8位の水谷に対し、相手のシェレダは148位。受け身になった最初の2ゲームを落としたが「サーブを変えて戦術を転換できた」と2ゲームを奪い返すと、最終第5ゲームは7―8から4連続得点で地力の差を見せつけた。

 第4試合では、丹羽を破ったカイナットを軽く片付けた。鋭い下回転系のサーブで崩し、相手のバックハンドの速攻に対しては台から離れて冷静に対応。丹羽が「水谷さんのサーブは切れが違う。レシーブも緩急をつけて僕とは違う」と技術の高さに目を丸くしたほどだった。

 これで3大会連続のメダル獲得まであと1勝。水谷は「ここからはベストのプレーができなければやられる。チーム一丸となって戦う」と、目標に掲げた35年ぶりの決勝進出へ、気持ちを切り替えていた。

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