猫ひろしが五輪代表決定!カンボジア国籍でマラソン出場

[ 2012年3月25日 20:46 ]

 カンボジア国籍を取得してロンドン五輪出場を目指すタレントの猫ひろし(本名滝崎邦明)(34)が男子マラソンの同国代表に決まった。カンボジア・オリンピック委員会のワット・チョムラーン専務理事が25日、明らかにした。他の競技の代表とともに4月に正式発表する見通しという。

 五輪の陸上では、参加標準記録を突破した選手が1人もいない国・地域は、男女1人ずつがいずれかの種目に出場できる「特例」がある。カンボジアはこれに該当し、猫は自己ベストが2時間30分26秒で標準記録に届かないものの代表に選ばれた。夢が実現することになるが、国籍を変更しての出場は論議を呼びそうだ。

 同専務理事によると、カンボジア・オリンピック委員会は陸上の最終候補を男子3選手と女子1選手に絞り、国際陸連による記録面の評価などを経て、代表を決めた。

 猫は2010年12月にカンボジア国内でのハーフマラソンで3位になったことが評価され、同国政府などから国籍を変更しての五輪挑戦を打診された。昨年10月にカンボジア国籍を取り、11月にインドネシアで開かれた東南アジア大会のマラソンに同国代表で出場。ことし2月の別府大分毎日マラソンで自己ベストを大幅に更新して50位となった。

 ▽ワット・チョムラーン・カンボジア・オリンピック委員会専務理事の話 猫さんの五輪出場を祝福する。たゆまぬ努力、厳しい練習を積んだ彼にはその資格がある。わずか2、3年で記録の大幅向上を図るのは難しいが、彼はそれをやった。五輪でまずは自己記録更新を期待したい。(共同)

続きを表示

2012年3月25日のニュース