把瑠都 大関同士の一番で土…綱獲りへ崖っ縁

[ 2012年3月22日 06:00 ]

<春場所11日目>琴欧洲(右)に敗れた把瑠都

大相撲春場所11日目

(3月21日 大阪府立体育会館)
 横綱昇進を目指す把瑠都は琴欧洲との大関同士の一番で寄り倒されて綱獲りへ後がなくなった。11日目にして痛恨の2敗目を喫し、昇進問題を預かる審判部や横綱審議委員会委員は厳しい言葉を並べた。優勝争いは1敗を守った白鵬と大関獲りの鶴竜がトップを並走。把瑠都と日馬富士、翔天狼が2敗で追う展開となった。

 横綱昇進に向け、崖っ縁に立たされた把瑠都は土俵だまりに座るとガックリと肩を落とした。「何も意識してないけど…」。ここ最近は2連勝中だった琴欧洲にまさかの完敗。2場所連続優勝が綱獲りへの絶対条件となるだけに、最後まで下を向くしかなかった。

 作戦ミスだった。把瑠都が選んだ立ち合いは「もろ差し狙い」。以前、稽古場で胸を合わせた際にいい形で勝ったことがあったという。しかし、両腕とも深く差すことができず、反対に琴欧洲に左手でがっちりと上手を握られた。「上手欲しかったなあ。失敗した」。取組後に後悔したものの時すでに遅し。相手がつかんだ上手は最後まで外れず、豪快に寄り倒された。

 師匠・尾上親方(元小結・浜ノ嶋)の42回目の誕生日に痛恨の2敗目を喫し、横綱ロードは極めて険しくなった。審判部の朝日山副部長(元大関・大受)は「星は苦しくなった」、北の湖理事長(元横綱)は「これ以上負けられない」といずれも大きな黒星だったことを認めた。横審の鶴田卓彦委員長は“14勝1敗での優勝”が一つの目安になる個人的見解を示しており、沢村田之助委員は「千秋楽の白鵬戦が残っていますが」と前置きした上で「14勝は欲しかった」と話した。

 綱獲り挑戦力士が11日目の時点で2桁を挙げられなかった場合、00年以降では一度も昇進した例がない。しかし、千秋楽の白鵬戦まで完璧な相撲内容を披露して優勝すれば、可能性がないとは言えない。残り4日について把瑠都は「頑張ります」と一言。その目は諦めていなかった。

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