美香会心67で1打差2位「優勝まであと2歩です」

[ 2012年3月18日 06:00 ]

第2ラウンド、通算8アンダーで2位の宮里美香

USLPGAツアー RRドネリー・ファウンダーズ・カップ第2日

(3月16日 米アリゾナ州フェニックス・ワイルドファイアGC=6568ヤード、パー72)
 最終9番は第2打をグリーン奥にこぼして2メートルのパーパットが残った。宮里美は「ちょっとしびれた」と苦笑いを浮かべたが、しっかり沈めてノーボギーのフィニッシュ。5バーディー、67の会心のゴルフで、第1日の21位から一気に首位と1打差の2位にまで順位を上げた。「あと2日あるので、優勝まであと2歩です」。米ツアー4年目。悲願の初優勝を視野に入れた。

 飛距離自慢の17歳、トンプソンと、人気の高いクリーマー(ともに米国)とのラウンド。前日に続き、この組には多くのギャラリーがついて回ったが、自分のゴルフを見失うことはなかった。この日の第1打の平均飛距離は223・5ヤード。2人に50ヤード近く置いていかれることもあった。それでも、切れ味鋭いアイアンショットで対抗した。3番パー4では残り135ヤードから第2打を8Iで1メートル、5番パー5では残り70ヤードから第3打を80センチにつけてバーディーを奪った。「飛距離で圧倒された部分もあったけど、第2打をピンにつけられた」と胸を張った。

 今季にかける思いは強い。クラブの契約はフリーながら1Wからアイアンまでをミズノ製に替えた。「凄く手応えを感じている」とアマチュア時代に慣れ親しんだ道具は期待通りに威力を発揮した。また、ユナイテッド航空とも契約して移動の負担も軽減。「あとはプレーで恩返しをするだけ」。勝つ準備は整った。

 フェニックスは第3日から最終日にかけて天候が崩れるとの予報が出ている。「いかに自分のゴルフができるか。ショットの好調が続けばいける」とツアー初制覇へ自らを鼓舞した。

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2012年3月18日のニュース