上川 決勝で敗退も全日本選手権へ

[ 2012年3月11日 18:49 ]

 体重無差別で争う柔道の全日本選手権(4月29日・日本武道館)の予選を兼ねた東京都選手権は11日、講道館で行われ、男子は100キロ超級でロンドン五輪代表候補の上川大樹(明大)が決勝で高橋和彦(新日鉄)に一本負けしたが、上位9選手に与えられる出場権を獲得した。準決勝までの6試合を勝ち抜いた上川は一昨年の全日本王者、高橋の大内刈りに屈した。高橋は2年ぶり2度目の優勝。ベテランの棟田康幸(警視庁)も8強入りし、14年連続出場を決めた。昨年の全日本選手権覇者、鈴木桂治(国士舘大教)は予選が免除されている。

 優勝を逃したが、上川の表情は明るかった。「目標は予選突破。がむしゃらに前へ出るだけだった」とひと息ついた。この日は4試合で一本勝ち。寝技に加え、豪快な投げ技で大きな相手を裏返しにするなど底力を示し「五輪につながる試合だから緊張した」と話した。

 2月の欧州遠征2大会で振るわず、代表争いはベテランの鈴木らと横一線。大学生最後の試合を終え「今までも全日本を勝った人が五輪で出ているから頑張る」と決戦の場を見据えた。

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2012年3月11日のニュース