注目度増す遼くん　「こんなにたくさんの人に…びっくりした」

プエルトリコ・オープン第３Ｒ

（3月10日）
　石川遼が３つスコアを伸ばし「（首位と）３打はそんなに大きい差とは思わない」と、米ツアー初優勝を狙う好位置につけた。

　注目度は日に日に増し「こんなにたくさんの人に囲まれてプレーするとは思わなかった。びっくりした」と驚くほど大勢のファンを引き連れたラウンドだった。

　ドライバーショットは「３日間で一番良かった」といい、３番（パー４）で７メートルを沈めて２番に続くバーディーを奪うと、久々に力強いガッツポーズが飛び出した。５番（パー５）は第３打をぴたり。序盤からショット、パット、ショートゲームがかみ合った。出だしの５ホールで３バーディーと「理想的なスタートが切れた」という。

　それだけに３つのボギーを悔しがった。特に８番（パー３）は６０センチパーパットを外した。「追う立場ならボギーは禁物。もったいなかった」と反省した。

　最終日は手作りの喪章をつけ、スタート前は自主的に黙とうをするという。「ベストなプレーをして、その結果一人でも多くの人が元気になってくれたら」と東日本大震災の被災者への思いを胸に戦う。（共同）