野口 諦めない…1575日ぶりフルマラソン

[ 2012年3月11日 06:00 ]

9日、名古屋ウィメンズマラソンを前に、記者会見する野口みずき

 ロンドン五輪女子マラソン代表の最終選考会を兼ねた名古屋ウィメンズは11日、ナゴヤドーム発着のコースで行われる。04年アテネ五輪金メダリストの野口みずき(33=シスメックス)は10日、ジョギングとスピード練習で最終調整。報道陣に対応することなく、07年11月18日の東京国際以来、1575日ぶりの42・195キロへ静かに準備を整えた。

 レース当日は東日本大震災からちょうど1年という特別な日。野口にとって、被災地は特別な場所でもある。07、08年には仙台ハーフを連覇。左脚故障で実戦から遠ざかっていた10年9月、陸上教室で宮城県利府町を訪れた。同教室を主宰する恩師の藤田信之氏(71)は「走れない時期、教室で地元の人から励ましの声をもらっていた」と明かす。震災後、野口は義援金を送り、募金活動にも参加した。

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2012年3月11日のニュース