179キロ!ドカベン金城 角界の4番目指す

[ 2012年3月4日 08:43 ]

新弟子検査で身長を測る元高校球児の金城

 大相撲春場所(11日初日、大阪府立体育会館)の新弟子検査が3日、大阪市内の警察病院で行われた。第1検査は栃木・壬生高出身で1メートル90、179キロの超大型高校球児、金城周汰(18=出羽海部屋)ら27人全員が体格基準(身長1メートル73、体重75キロ以上)をパスした。

 体の小さい志願者が対象の第2検査をクリアした5人らを含む受検者は内臓検査の結果を経て場所初日に合格者が発表される。

 その存在感はひときわ抜きんでていた。この日受検した27人の中では断トツの1メートル90、179キロ。迫力十分の体格に居合わせた親方衆からも感嘆の声が漏れる中。元高校球児の金城は「自分が一番大きかったが、周りに負けないで頑張りたい」と笑顔を見せた。

 角界入りのきっかけとなったのは、壬生高2年の時だった。春の栃木県大会で対戦した相手高のOBに出羽海部屋の後援会関係者がおり、出来山親方(元関脇・出羽の花)を紹介された。卒業後は福祉関係の資格を取得し就職する予定だったが親方の勧誘もあり、一念発起。「資格取得などは年をとってからでもできる。力士は今しかできない」と角界入りを決断した。

 尊敬する力士はくしくも小兵力士として活躍した師匠の出羽海親方(元関脇・鷲羽山)と技巧派だった出来山親方。四角いダイヤモンドから丸い土俵に主戦場を移す金城は「自分の実力がまだ分からないが、しっかり体をつくって関取を目指して頑張りたい」と声を弾ませた。

 ◆金城 周汰(きんじょう・しゅうた)1993年(平5)12月14日、栃木県河内郡上三川町生まれの18歳。栃木・明治小3年から野球を始め、明治中2年には地区大会で優勝した。壬生高では一塁手で中軸を打っていた。家族は両親と弟。右投げ右打ち。1メートル90、179キロ。

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2012年3月4日のニュース