20歳佐藤優香、トライアスロン最年少五輪代表に気合

[ 2012年2月29日 06:00 ]

史上最年少、20歳での五輪代表を狙う佐藤

 トライアスロンの強化選手記録会が28日、東京都北区の国立スポーツ科学センターで行われ、期待の新鋭・佐藤優香(20=トーシンパートナーズ・チームケンズ)はスイム(800メートル)、ラン(5000メートル)の合計タイムで12人中3位。「満足できるタイムじゃなかった」と唇をかみしめた20歳は、「五輪選考レースでガツンと一発決めてロンドンに行きたい」と気合を入れた。

 女子の五輪代表は昨年9月に上田藍が内定。各国の代表枠は5月末の国別ランクなどで決まるが、現状で日本は3枠の見込みだ。上田以外の選手が残り2枠を4、5月のワールド・トライアスロン・シリーズ(WTS)3戦で争う。この日の記録会はWTSへの派遣選考の判断材料になり、佐藤にもWTS出場の可能性が残っている。派遣選手発表は週明けで「あとは待つだけ」と話した。

 母・栄子さん(43)の勧めで小学3年でトライアスロンに出合い、10年ユース五輪では日本勢第1号の金メダルを獲得。過酷な競技でも大きな故障の経験がなく、1日7時間を超える猛練習で力を伸ばしてきた。20歳で五輪代表になれば史上最年少。期待のホープが、ロンドンへの道を切り開く。

 ◆佐藤 優香(さとう・ゆか)1992年(平4)1月18日、千葉県佐倉市生まれの20歳。内郷小3年時に初めて出場したトライアスロンの大会で優勝。日本橋女学館高入学と同時に有力選手が多く所属するトーシンパートナーズ・チームケンズに加入し、10年ユース五輪で金メダルを獲得。趣味はピアノ。1メートル71、55キロ。

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2012年2月29日のニュース