攻めの姿勢貫いた 酒井「狙っていたわけではなかった 驚いている」

[ 2012年2月13日 09:53 ]

 有終の美は飾れなかったが、自然と笑みがこぼれた。酒井は「もともと狙っていたわけではなかったので、自分でも驚いている」と、日本人初の総合優勝に照れたような表情を浮かべた。

 W杯得点でトップに立って迎えた最終戦で2度実施された1000メートル。攻めの姿勢を貫いたのは、前週のモスクワ大会で3位になったものの「決勝はずっと後ろについているだけで、前に出られなかった」との反省からだった。

 11日は準々決勝と準決勝とも1着で突破し、決勝も一時は先頭を引っ張り4位。ただ12日は決勝に進めず「まだ波がある」と悔しさも残った。

 「一番初めのW杯で優勝できたことで弾みがついた」という今季は、日本女子初の優勝を含め2勝を挙げた。近年、低迷していた日本のショートトラック界で期待の新星となった。

 まだシーズンは終わっていない。「連戦で疲れもあった中でここまでできた。万全の態勢で臨んだらという期待感もある」と3月の世界選手権(上海)に目を向けた。(共同)

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2012年2月13日のニュース