15歳・渡部が2冠!五輪へ「最高の泳ぎできれば行ける」

[ 2012年2月13日 06:00 ]

女子200メートル平泳ぎで優勝し笑顔を見せる渡部香生子

競泳日本短水路選手権最終日

(2月12日 東京辰巳国際水泳場)
 女子200メートル平泳ぎで、東京・武蔵野中3年の期待の星、渡部香生子(15=JSS立石)が2分19秒14で初優勝した。第一人者の鈴木聡美(21=山梨学院大)らを抑え、ロンドン五輪出場へ自信を深めた。男子200メートル平泳ぎでは、立石諒(22=NECグリーン)が2分3秒82で制し、前日の100メートルに続く2冠とした。

 ベテランのような落ち着いたレース運びだった。スタートから飛び出した鈴木を横目に、15歳の渡部は自分のペースを守った。100メートルすぎにペースダウンした鈴木を捉え、最後は高橋美帆(日体大)をタッチの差でかわした。「後半勝負と思っていました。最後は絶対に自分が1番でゴールする気持ちで泳ぎました」。自己ベストには0秒09及ばなかったものの、1週間前に両肘を痛めて万全ではない中できっちり勝利をものにした。

 4月の五輪代表選考会を前に、昨年の選考会平泳ぎ3冠の鈴木に初めて勝った意味は大きい。日本水連の上野競泳委員長は「持ってますよね」と勝負強さを絶賛した。200メートルは昨年の世界ランキング3位で、選考会を突破すれば表彰台も狙える逸材。「気合を入れて最高の泳ぎができれば、五輪に行けると思います」。今大会で渡部がつかんだ自信は大きい。

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