高橋　完敗２位…今季最大　チャンと２９・６１点差

男子フリーの４回転ジャンプで両足着氷となった高橋大輔

フィギュアスケート四大陸選手権第２日 男子フリー

（2月10日 米コロラド州コロラドスプリングズ）
　王者の背中が遠のいた。男子ＳＰ３位だった高橋大輔（２５＝関大大学院）はフリーで１６１・７４点、合計２４４・３３点で２位に終わった。

　２７３・９４点で優勝した、昨季の世界選手権金メダリストのパトリック・チャン（２１＝カナダ）に完敗だ。チャンには今季３戦全敗で、今大会の２９・６１点差は最大点差。「ほぼパーフェクトな演技をする強さ、凄さ。それに見合う練習をしてきているんでしょう」と脱帽するしかなかった。

　冒頭で４回転ジャンプが両足着氷となり、続いて試みた３回転半は１回転半に。表現力を示す５項目の演技点でも、チャンに及ばなかった。「動きが小さくなり、演技の部分で雑な面があったかもしれない」。２季ぶりの王座奪回へ、３月には世界選手権（フランス・ニース）が控える。「４回転は大きな課題。課題が見つかり、練習に気持ちが入る」。打倒チャンへ、闘志に火が付いた。