30日退任の放駒理事長、相撲協会「未来永劫残して」

[ 2012年1月28日 06:00 ]

記者の質問に笑顔で答える放駒理事長

 日本相撲協会の放駒理事長(64=元大関・魁傑)が27日、東京・両国国技館で会見を行った。来年2月に相撲協会の定年(65歳)を迎えるため、30日の役員改選に伴って退任する。

 「目の前が真っ暗になったこともあったが、公益(財団法人)認定に向けた工程表を(文科省に)提出しましたし、道筋は何とかついたのかな」と笑顔を交え振り返った。野球賭博問題の引責及び体調不良で辞任した武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)の後を受け、10年8月に就任。昨年2月に八百長問題が発覚した際には不祥事では初の本場所(春場所)中止を決断し、外部による特別調査委員会を立ち上げ、現役力士ら25人を追放(22人が引退、3人が解雇)した。

 在任中は、公益財団法人認定に向けての組織改革を最大の課題として掲げ、高額なやりとりが問題視されていた年寄名跡を段階的に協会で一括管理する方針も固めた。今後の相撲協会については「未来永劫残していくことが一番大事。次の方、またその次の方が協会発展のために力を出してくれることを願うばかり」と期待した。

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2012年1月28日のニュース