遼“ハニカミ時代”苦戦コースにリベンジ必ず!

[ 2012年1月25日 06:00 ]

練習ラウンド中に野うさぎと遭遇し、笑顔を見せる石川遼

 難コースにリベンジする。26日開幕の米ツアーのファーマーズ・インシュランス・オープン(トーリーパインズGC)に出場する石川遼(20=パナソニック)は23日、大会コースを練習ラウンドした。同じトーリーパインズGCで開催された07年世界ジュニアでは苦戦したが、タイガー・ウッズ(36=米国)の攻め方を参考にコース攻略を目指す。

 初出場とはいえ、初めて見るコースではない。石川はトーリーパインズGCを5年ぶりに訪れた。07年7月に同GC南コースで行われた世界ジュニアに出場。ツアー初優勝を飾った直後で「ハニカミ王子」と呼ばれていた時代の話だ。その時はグリーンのポアナ芝(スズメノカタビラ)や難しいセッティングに大苦戦し優勝争いに絡めずに23位に終わった。だが当時とは技術も経験も段違い。リベンジを果たせるだけの準備は整っている。

 脳裏には憧れの選手のプレーの残像が刻まれている。「世界ジュニアよりも全米オープンでタイガーが勝ったイメージが強い。鮮明に覚えている」。同GC南コースで行われた08年全米オープンは、左膝のケガを押して出場したウッズがプレーオフの末に優勝。石川はウッズの鬼気迫るプレーをテレビにかじりついて見ていた。特に印象に残るのが300ヤードに満たない設定だった14番パー4。1オン可能にもかかわらず、グリーン奥の崖を避けるため、あえてアイアンで刻んだ。

 「トーリーパインズ史上一番難しいセッティングを見られたのが良かった。ウッズは徹底して打ってはいけない場所を避けていた」。今大会の前身となるビュイック招待の4連覇を含めトーリーパインズを大得意にしているウッズの攻め方を手本としてプレーする。

 今大会は予選の1日だけ北コース、残り3日間は南コースを回るが、初挑戦の北コースも2日連続でラウンドして下調べを済ませた。南コースよりも約700ヤード短いため「圧倒的に易しい」とこちらではビッグスコアを狙う考えだ。今季初戦であえなく予選落ちとなったソニー・オープンの二の舞いは演じない。

 ▽トーリーパインズGC 1957年に開場したサンディエゴ市所有のパブリックコース。太平洋を望む湾岸にあり、この地域に群生する松の名前がコース名の由来。68年から現在に至るまでトーナメントを開催。南コースは昨季ツアーの51コース中11番目、北コースは38番目の難しさだった。ウッズが米ツアー同一コース最多となる7勝と相性抜群。04年に丸山茂樹が1打差の4位、08年には今田竜二が2位に入った。

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2012年1月25日のニュース