最年少で達成 16歳少女 ゴキブリに悩みながら単独世界一周

[ 2012年1月22日 11:53 ]

21日、シントマールテン島で、世界一周達成後に家族と抱き合うデッカーさん(左から2人目)

 ヨットによる最年少での単独世界一周を目指して航海を続けていたオランダの少女ラウラ・デッカーさん(16)が21日、1年前に出発したカリブ海のシントマールテン島に到着し、世界一周を達成した。AP通信などが伝えた。

 デッカーさんは、2010年5月に16歳でヨットによる世界一周を果たしたオーストラリアの少女の記録を破り、最年少記録を更新したことになる。

 ただ、ギネスブックや帆走の世界記録を認定する委員会は、青少年を危険な冒険に駆り立てないよう、デッカーさんの航海を公式記録として認定しない方針という。

 デッカーさんは記者団に「(航海中に)自分は一体何をしているのかと考えたこともあったけれど、投げ出したくなかった。(世界一周は)夢だった」と話した。

 デッカーさんは09年にも世界一周に挑戦しようとしたが、オランダの児童保護当局が「危険すぎる」として認めず、裁判で航海許可を勝ち取って出航。大きな注目を集めた。

 全長11・5メートルの愛船「グッピー」で昨年1月に出発し、太平洋のガラパゴス諸島やオーストラリア、南アフリカなどを経てシントマールテン島に戻った。貨物船と衝突しそうになったり、船内のゴキブリに悩まされたりしながらの航海で、勉強も続けたという。

 デッカーさんは両親がヨットで暮らしていた時に海上で生まれ、6歳から1人で操船を始めた。

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2012年1月22日のニュース