「支えてくれた人に感謝」福原支えた母とコーチ

[ 2012年1月21日 21:58 ]

全日本卓球選手権女子シングルスで初優勝した福原愛

 21日に東京体育館で行われた卓球の全日本選手権女子シングルス決勝で、福原愛(23)=ANA=が2連覇を狙った石川佳純手(全農)を4―1で下し、初めての日本一に輝いた。ロンドン五輪代表対決を制し、福原は「支えてくれた人たちに感謝したい。(コーチの)張さんのためにも優勝したかった」と真っ先に答えた。

 中国出身で10年前から指導に当たる張莉梓コーチ(29)は、福原のお姉さんのような存在。技術面だけでなく、精神面でも支えになった。張コーチは「やっと勝てた。去年負けたビデオを何度も見て研究した成果が出た」と話し、目からは大粒の涙がこぼれた。

 ラリーが1000回続くまで練習するなど、福原が3歳のときから卓球を教えた母親の千代さん(59)は昨年までは会場で試合を見守ったが、ジンクスを破るために今年は初めて東京都内の自宅で健闘を祈った。「卓球を始めて20年。長い戦いで苦労もありました。20年間支えてくれた方に感謝です」としみじみと語った。

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2012年1月21日のニュース