元小結普天王の稲川親方…双葉町民の引退相撲招待を表明

[ 2012年1月21日 17:05 ]

 大相撲の稲川親方(元小結普天王)は21日、自らの断髪式や幕内取組、土俵入りなども行う「普天王引退稲川襲名披露大相撲」(29日・両国国技館)に、東京電力福島第1原発事故で埼玉県加須市の旧県立騎西高校に避難している福島県双葉町民を無料で招待することを明らかにした。

 昨年5月に現役を引退した稲川親方は「被災地の方々に対し、何か自分にできることがないか」と考え、知人から双葉町を紹介された。当日は大型バス1台をチャーターし、40~45人を椅子とテーブルが設けられたボックス席に招待する。

 双葉町では24日までに希望者をまとめる。同親方は「皆さんに少しでも楽しんでいただきたいし、相撲って面白いと思ってもらいたい」と話した。

 また、稲川親方は相撲に励む埼玉県草加市の小学生と保護者らを中心に約1200人を2階の椅子席に無料で招待。「大相撲のファンになってもらいたい。一パーセントでも二パーセントでも本場所に還元できたらいい」と観客動員に苦しむ大相撲の人気回復の一助となることを願った。

 当日の引退相撲はインターネットサイト「ニコニコ動画」で生中継される予定。

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2012年1月21日のニュース