西山将が男子唯一の金!90キロ級五輪候補に浮上

[ 2012年1月16日 06:00 ]

男子90キロ級で初優勝し、表彰台に立つ西山将士(中央)

 柔道のマスターズ大会最終日は15日、カザフスタン・アルマトイで行われ、男子は90キロ級の西山将士(新日鉄)が準々決勝で世界選手権2連覇中のイリアス・イリアディス(ギリシャ)に優勢勝ちして勢いに乗り、初優勝を飾った。81キロ級の中井貴裕(流通経大)、100キロ超級の上川大樹(明大)は銀メダル。100キロ級の穴井隆将(天理大職)は準決勝で一本負けした。女子は70キロ級の国原頼子(自衛隊)が決勝で一本負け。78キロ級の緒方亜香里(筑波大)が準決勝敗退、78キロ超級は杉本美香(コマツ)が3位、田知本愛(ALSOK)は初戦の準々決勝で敗れた。今大会の金メダルは男子1、女子4で終わった。

 男子90キロ級の西山将が男子唯一の金メダルを獲得し、ロンドン五輪候補へ急浮上した。西山大、小野に次ぐ3番手と目されていた26歳は準々決勝で強敵イリアディスをしつこく攻め、指導2を誘って大金星の優勢勝ち。ボプロソフとの決勝では残り2秒に左大外刈りで有効を奪い競り勝った。「チャンスだったので思い切って勝負を懸けた」と笑み一つ浮かべずに振り返った。「五輪は全く考えていない。まずは休んで、次の試合でも出し切る」。大きな勝利を手にした硬派の柔道家が代表選考を面白くさせる。

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2012年1月16日のニュース