栃東が外され、優勝額から日本人力士消えた

[ 2012年1月7日 11:59 ]

取り外される、2006年初場所を制した栃東の優勝額(左)

 大相撲初場所の初日を翌日に控えた7日午前、東京・両国国技館に飾られている優勝額から、2006年初場所を制した栃東(現玉ノ井親方)の額が取り外され、初めて日本人力士のものが消えた。横綱白鵬ら近年の外国出身者の隆盛を象徴する光景となった。

 個人優勝制度と優勝額の掲揚は1909年に定められた。国技館の天井近くに掲げられる優勝額は32枚。日本相撲協会は年3度の東京開催場所の際に2枚ずつ掛け替える。今回は栃東と06年春場所の朝青龍の額を外し、昨年秋場所と九州場所を制した白鵬の2枚を設置した。8日の初日に披露する。

 本来は昨年秋場所で栃東の額が外される順番だったが、八百長問題の影響で中止となった昨年の春場所と技量審査場所の優勝額がないため、掛け替えがずれ込んだ。今場所から白鵬20枚、朝青龍9枚、日馬富士2枚、琴欧洲1枚となる。

 7日午前、土俵祭りに参加した放駒理事長(元大関魁傑)は「仕方ない。2人を中心に頑張ってもらいたい」と稀勢の里と琴奨菊の日本人大関2人に期待し、貴乃花審判部長(元横綱)も「これから増えていくでしょう」と日本勢の巻き返しを予想した。

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2012年1月7日のニュース