青学大 過去最高5位!原監督「来年は総合優勝!」

[ 2012年1月4日 06:00 ]

<箱根駅伝>青学大9区の横山(左)は大谷にタスキをつなぐ

第88回東京箱根間往復大学駅伝競走

(1月3日 箱根・芦ノ湖~東京・大手町、復路5区間109・9キロ)
 4年連続17度目の出場となる青学大が過去最高の総合5位に入った。2区で出岐雄大(3年)が区間賞を獲得した往路の7位に続き、復路も7位と健闘して順位を上げた。3月には神奈川・相模原キャンパスに練習グラウンドが完成し、4月には期待の新戦力も加入する予定。急成長を続けるチームに今回の経験が加わり、来年は総合優勝を目指していく。
【箱根駅伝2012】

 ワンセグを見ながらはしゃいで騒いで、青学大の部員たちは実に晴れやかに最終走者の大谷を迎え入れた。順位は5位。だが、青学大にとっては大きな自信が備わった。

 原晋監督(44)も満足そうに「想定していた中で一番いい順位」と振り返る。往路は1区の1年生佐藤が耐えて、2区の出岐が区間賞と出だしで流れをつくった。復路も着実にタスキをつなぐと、9区で横山が区間4位と力走。過去2年は力を出し切れなかった男が、雪辱の走りで5位に浮上してみせた。

 33年ぶりに箱根の舞台に戻ってきたのが3年前。翌年には41年ぶりのシードを獲得すると、今年は初の区間賞に加えて最高順位も更新した。とんとん拍子に結果が出ているように見えるが、原監督は首を振る。

 監督に就任した04年は予選会でも惨敗。「チームは腐りかけてた」なかで支えとなったのは、当時の桧山主将の存在だった。「俺たちは弱いんだから私生活から立て直そう。監督を信じていけばいいんだ」と声をかけ、部員をまとめた。「いまだに感謝している」と原監督が振り返ったその時から積み上げてきた芽が一気に花開いた。

 来年はさらなる上積みも期待できる。3月にはクロスカントリーコースを備えた400メートルトラックが完成し、学校近くの競技場を転々とする必要はなくなる。高校駅伝で活躍する久保田和真(九州学院)ら有望選手も加入。「来年は総合優勝を目指す!」とゲキを飛ばす原監督と同じように、エースの出岐も「箱根で総合優勝を目標にやってきた」と最後の箱根を見据える。4年生部員は4人だけの若いチーム。伸びしろはまだ十二分にある。

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2012年1月4日のニュース