東福岡 昨年両校V対決制す!決勝Tの藤田「楽しかった」

[ 2012年1月4日 06:00 ]

<桐蔭学園・東福岡>後半20分、東福岡・藤田は逆転トライを決める

全国高校ラグビー大会第5日・準々決勝 東福岡29-21桐蔭学園

(1月3日 花園)
 準々決勝4試合を行い、昨季優勝を分け合った東西の強豪対決は東福岡(福岡)が桐蔭学園(神奈川)に29―21で逆転勝ちした。東福岡は19―21の後半20分に7人制日本代表のFB藤田慶和(3年)が決勝トライを決めた。Aシードの国学院栃木(栃木)は東海大仰星(大阪第3)に12―24で逆転負け。東日本勢が4強に進出できなかったのは3季ぶりで戦後4度目となった。5日の準決勝は東福岡―常翔学園(大阪第2)、東海大仰星―御所実(奈良)で行われる。
【日程・結果 組み合わせ】

 3連覇を狙う東福岡は勝負どころで集中力を見せた。2季連続で決勝で対戦した桐蔭学園との因縁対決。後半18分に19―21と逆転されたが、2分後に敵陣でのスクラムからFB藤田が右中間に飛び込んで再逆転。同29分にもPGで加点して勝負を決めた。防御の圧力、バックスの展開力ともに昨季のチームと遜色なし。主力が抜けてスケールダウンした宿敵を退け、藤田は「やりがいのある相手。楽しかった」と涼しげだった。

 今回のチームはニュージーランド留学や7人制日本代表で経験値を増した藤田の突破が軸だ。7―6と1点差に迫られた前半26分には類いまれな脚力で約50メートルを駆け抜けてトライ。後半の逆転トライは鋭いステップで奪った。桐蔭学園の藤原監督を「勝負どころで持っていくのがスーパースター」とうならせた。

 昨季決勝で21点差を追い付いた自信を引き継ぎ、劣勢での戦法も磨いてきた。後半18分にリードされた際、選手には笑顔さえのぞいていた。「今年の桐蔭は2人目の寄せが早かった。盗みたい」と藤田。慢心のないチームに死角は見当たらない。

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