「国技と言えるの?」横審不満の声に稀勢が応えた! 

[ 2011年12月24日 06:00 ]

横審稽古総見で琴奨菊(手前)をはたき込む稀勢の里

 大相撲の横綱審議委員会による稽古総見が23日、初場所(来年1月8日初日)を前に両国国技館で一般公開して行われ、新大関・稀勢の里(25)が琴奨菊、把瑠都、琴欧洲、鶴竜を相手に8勝5敗と好調をアピール。前回(9月)の倍以上となる2831人が集まった観客席から最も大きな声援を浴びた。

 この日は本割で6連敗中と苦手にしている琴奨菊に4戦全勝するなど成長した姿を見せつけた。横審の鶴田委員長は「横綱もうかうかしてられないよ」と評価。国技館の優勝額32枚全てが今場所前に外国人力士となるだけに「国技と言えるの?頑張ってもらいたい」と優勝を厳命した。期待は日増しに大きくなる稀勢の里だが、把瑠都には上手を取られて完敗する場面もあり、調整不足の白鵬、日馬富士は稀勢の里との稽古を“回避”。「稽古場と本場所は違う。課題も見つかった」と気を緩めることはなかった。
 

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2011年12月24日のニュース