伊調馨ロンドン五輪へ死角なし 姉から“独り立ち”

[ 2011年12月24日 06:00 ]

目指すは五輪3連覇!!伊調馨(左)と吉田は笑顔で「3」をつくる

レスリング全日本選手権最終日 女子63キロ級決勝 伊調(フォール1P1分59秒)渡利

(12月23日 東京・代々木第2体育館)
 伊調は2―0で勝った準決勝の山本聖子戦以外の2戦は、フォール勝ちの圧勝で9回目の優勝を果たした。3連覇が懸かるロンドン五輪切符を手にしたが「勝って実感が湧いた」と特に喜ぶことなく、淡々と話した。

 社会人となった今季、東京で一人暮らしを始めた。生活や練習など与えられていた環境は、全て自分で整えることになった。何より、初めて姉・千春さんがいない生活。精神的に成長し、その過程でより攻撃的な「自分のレスリング」を極めるモチベーションを得た。

 「今までの五輪と全く違う。千春と一緒に金メダルを目指した北京までは憧れだったけど、ロンドンは試合の一つ。ゴールじゃない」。大学から、姉から独り立ちした伊調は「アテネ、北京はよくあれで金メダルを獲れたと思う」と話した。

 ◆伊調 馨(いちょう・かおり=女子63キロ級)姉の千春さんと出場した04年アテネ、08年北京両五輪で金メダル。北京五輪後にカナダ留学などで約1年間休養したが、09年に復帰。9月の世界選手権で7度目の世界一になった。中京女大(現至学館大)出、ALSOK。1メートル66。27歳。青森県出身。

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2011年12月24日のニュース