宮里藍、1勝で欧州女王「複雑な気持ち。それでもうれしい」

[ 2011年12月21日 17:45 ]

 女子ゴルフの欧州ツアーは17日に今季の全日程を終了し、26歳の宮里藍が約36万3千ユーロ(約3700万円)を獲得し、日米欧のすべてのツアーを通じて初の賞金女王に輝いた。しかしわずか1勝してトップになった賞金体系に20日、AP通信は「これは特例として扱うべきだ」と指摘した。

 米ツアーを主戦場とする宮里藍は、欧州ツアーに賞金が加算される大会で7月のエビアン・マスターズ、全英リコー女子オープンの2試合に出場した。メジャー大会の全英女子は予選落ちしたが、高額賞金大会のエビアン・マスターズを制し、その賞金のみで初の栄冠を手にした。

 欧州ツアーのスポンサーから東京都内で表彰を受け「正直言って、1勝で賞金女王になるのは複雑な気持ち。それでも人生初めての賞金女王なのでうれしい」と率直な気持ちを口にした。

 欧州ツアーは今季25試合行われたが、賞金総額でエビアン・マスターズの20%を超える大会は3試合しかない。賞金総額2位の選手は19試合に出て2勝、3位の選手は20試合で4勝したが及ばなかった。

 2009年のエビアン・マスターズ優勝でツアーメンバーとなった宮里藍は、欧州ツアーに最低出場義務試合数の規定がないことにも助けられた。米ツアーの賞金女王のヤニ・ツェン(台湾)は欧州ツアーでも4勝したが、ツアーメンバーではないため除外された。

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2011年12月21日のニュース